レンタルした工具でも常にメンテナンスはしっかりと

レンタルした工具は使い終わった後必ず清掃、できればメンテナンスをしましょう。
ラチェットレンチなどの一見簡単な構造のものでも、汚れがついていると錆びて上手く動かなくなることがよくあります。
駆動部分を水洗いして、水気をふき取ってから油を差しておくのが基本です。
油などの汚れがひどい場合はお湯に一定時間付けておいて、しっかり乾燥させてから油を差しましょう。
ステンレス製だから錆びないという考えは禁物です。
水気が残っていたり、別の金属に触れさせたままにしておくとイオンの移動で錆びてしまうこともあります。
汚れたままスパナなど使用することも気を付けてください。
油汚れが残ったままスパナを思いっきり回し、スパナが外れて自分や周りの人に思わぬ労災を発生させてしまうこともあります。
普段落ち着いて作業できている時は汚れた工具でもそこまで気にする必要はないと考えがちですが、工場では思わぬトラブルが発生し、時間に追われる修理作業が気を付けていても発生してしまいます。

修理作業では足場や踏ん張る部分が狭かったり、金属の出っ張りが出ていたりと危険がたくさんありますので、修理者の心身の管理はもとより、工具は常に最高の状態で使えるようにしておきましょう。
メンテナンスをしっかり行えるようになれば、どこに何が置いてあるかの把握も自然とできるようになり、作業効率も上がっていきます。
新しく職場に入ってきた人には工具のメンテナンスをしっかりと教えてあげましょう。
初めての人には簡単そうに見える一つ一つの道具の使い方も、メンテナンスの仕方も分からないことばかりです。
最初に丁寧に教えることでメンテナンスの大切さを知ってもらい、道具に愛着を持って接することができるようになれば、道具の破損も抑えることができます。
他からレンタルしたものがたとえ安価なもの、簡便なものであっても返却する際にはしっかりとメンテナンスをして返しましょう。
細かい部分にこそ信頼が必要だと考えましょう。

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